2010年12月9日木曜日

レーピンがフランスの芸術文化勲章を受章


ノヴォシビルスク生まれのヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピン(39)はフランスの芸術文化勲章(シュヴァリエ)を受章しました。名誉ある授与は週末、パリのサル・プレイエルでのリサイタルに引き続いて、フランス文化大臣に代わりシテ・ドゥ・ラ・ムジークの総支配人ローラン・バイルにより執り行われました。バイルはレーピンの比類ない音、献身と芸術性、そして、ムスティラフ・ロストロポーヴィチとメニューインという、同じ輝かしい勲章を受けたふたりの偉大なメンターに培われた、音楽家としての高いスタンダードへの忠実さを讃えました。

ヴァディム・レーピンは13才の時にフランス・デビューをしており、四半世紀に亘ってフランスで定期的に演奏してきました。
レーピンは5才でヴァイオリンを始め、6カ月後には最初の舞台に立ちました。11才でヴィエニアフスキー・コンクールでゴールド・メダルを取り、モスクワとサンクト・ペテルブルクで初リサイタルを開きました。1985年、14才で東京、ミュンヘン、ベルリン、ヘルシンキでデビューし、翌年カーネギーホールにデビューしました。(訳者註:東京デビューは1987年15才の時)2年後、ヴァディム・レーピンは、世界で最も有名でハードなエリザベート・コンクールの、最年少の覇者となりました。それ以来、世界で最も偉大なオーケストラや指揮者と共演してきました。

先のシーズンではニューヨークでムーティと、東京でティーレマンと、ライプツィヒでシャイーと共演し、ウラディミール・ユーロフスキー指揮のロンドンフィルハーモニー交響楽団とオーストラリア・ツアー、、ジェームス・マクミランが彼のために書いたヴァイオリン協奏曲をヴァレリー・ゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団と初演して満場の称賛を得ました。今年初めには、生涯に亘る音楽への貢献に対し、フランスレコード業界の最も権威ある賞である「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジーク」を受賞しています。

(2010年12月8日 インタークラシカのプレス・リリースより)

2010年10月4日月曜日

新譜 Violin Sonatas のアルバム・ページ

ルガンスキーとのソナタ・アルバムの特設ページがDGのウェブサイト内にできました。解説、トラックリスト、オーディオ・サンプル、ギャラリーがあります。

Photo from the album website (C) Harald Hoffmann

2010年10月1日金曜日

新譜情報: クラシックのスターたち-ヴァディム・レーピン

ユニヴァーサル・ミュージックとラジオ・フランスから新しいコンピレーション・アルバム「クラシックのスターたち-ヴァディム・レーピン」が9月20日に発売されました。
これは20人の現在の代表的な20人のアーティストのために作られたCD20枚のシリーズで、声楽、ヴァイオリン、ピアノ、指揮の4つのジャンルからロベルト・アラーニャ、マルタ・アルゲリッチ、ダニエル・バレンボイム、ピエール・ブーレーズ、ルノー・カプソン、ナタリー・デッセイ、プラシード・ドミンゴ、アンジェラ・ゲオルギュー、エレーヌ・グリモー、ジャニーヌ・ヤンセン、フィリップ・ジャルスキ、ナイジェル・ケネディ、マグダレーナ・コジェナー、ラン・ラン、リッカルド・ムーティ、小澤征爾、パトリシア・プティボン、サイモン・ラトル、ヴァディム・レーピン、ロランド・ヴィリャソンの20人です。
レーピンのCDには7つのトラックが選ばれています。


1. Tchaikovsky: Violin Concerto in D, Op.35 (1st mov)
2. Taneyev: Piano Quintet in G minor, Op. 30 (2nd mov)
3. Brahms: Concerto for Violin and Cello in A minor, Op.102 (3rd mov)
4. Beethoven: Sonata for Violin and Piano No.9 in A, Op.47 - "Kreutzer" (3rd mov)
5. Beethoven: Violin Concerto in D, Op.61 - 2. Larghetto
6. Rachmaninov: Trio élégiaque No.1 in G minor for Piano, Violin and Cello (3rd mov)
7. Miaskovsky: Violin Concerto in D minor, Op.44 - (3rd mov)
詳しくは「レーピン・ディスコグラフィー」

2010年8月22日日曜日

新譜情報: ルガンスキーとのソナタ・アルバム

10月1日に新譜「ヴァイオリン・ソナタ - レーピン、ルガンスキー」がDGから発売される予定です。
Violin Sonatas - Repin, Lugansky
1. Janácek: Sonata for Violin and Piano
2. Grieg: Sonata for Violin and Piano in G major, op.13
3. Franck: Sonata for Violin and Piano in A
Vadim Repin, vn
Nikolai Lugansky, pf

詳しくは Deutsche Grammonphon Catalogue で。

2010年5月2日日曜日

ジェームス・マクミランのヴァイオリン協奏曲初演

Photos: VR by Olaf Heine, JM by Gautier Deblonde

ジェームス・マクミランの初めてのヴァイオリン協奏曲はヴァディム・レーピンのために書かれましたが、レーピン自身と、ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団によって2010年5月12日にロンドンのバービカン・ホールで初演されます。この協奏曲はLSOとアムステルダムのザテルダーク・マティネー、フィラデルフィア管弦楽団、それにパリ室内管弦楽団が委嘱したものです。

マクミランの3楽章の協奏曲は、スコットランドの伝統音楽の影響を受けており、作曲者の言葉によれば、「フィドル・ミュージックはずっと私の中にあって、ヴァイオリン協奏曲を書くに当たってそれが浮かび上がって来ました。そのルーツは歌と踊りであり、これらの最も古い表現・物語の方法はこの新しい作品の本質であります。」

ジェームス・マクミランのヴァイオリン協奏曲世界初演 (LSOのサイトより)
2010年5月12日 午後7時30分
バービカン・ホール、ロンドン
ヴァディム・レーピン/ロンドン交響楽団/ヴァレリー・ゲルギエフ
Boosey & Hawkes News

2010年2月17日水曜日

レーピンにフランスの音楽賞

ワディム・レーピンは2010年2月8日にモンペリエでフランスの名誉ある音楽賞「Les Victoires de la Musique Classique」が贈られました。これまでの受賞者には声楽家のモンセラート・カヴァリエにテレサ・ベルガンサ、ピアニストのエフゲニー・キーシン、そしてヴァイオリニストのアンネ・ゾフィー・ムターがいます。


アート・スクエア・ウィンター・フェスティヴァル2009

第10回アート・スクエア・ウィンター・フェスティヴァルがロシアのサンクト・ペテルブルクで2009年12月14日から25日まで開かれました。

今年はテミルカーノフ指揮サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニーがセルゲイ・プロコフィエフの作品を演奏しました。ワディム・レーピンは12月24日、フィルハーモニアのグランド・ホールでプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番のソリストを務めました。


Photo from infohostels.com

Photo from Fontanka.ru